2013年12月21日

【フィリピン台風30号】救援ニュース No.25

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フィリピン台風30号(Haiyan) 救援ニュース No.25
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「40日の喪の期間が過ぎ・・・」

フィリピン台風Haiyanによる被害は、19日時点で死者6092人、行方不明者1779人であるとフィリピン国家災害対策本部は発表している。

 フィリピンには、ハロハロ(タガログ語でごちゃ混ぜ)という言葉があるという。スペインに400年間、アメリカに50年間、日本に4年間支配されていた歴史から様々な文化、価値観が交じり合っている事がハロハロという言葉からも想像できる。中でも国民の93%がキリスト教徒で、そのうちの83%のカトリック(=スペイン)の人たちの間では40日間、喪に服す習慣があるという。最大の被災地となったレイテ島タクロバンでは、空港から中心部に向かう道は追悼のロウソクが1200個灯されているという。
 40日間の喪の期間に合わせるかのように被災地では、少しずつではあるが、緊急状態から復旧、復興段階に移行しつつある。日本の緊急援助隊医療チームも「緊急医療はひと段落した。今後は復興支援が中心になる」と先週、撤退した。

 フィリピン政府は、18日に復興計画を発表した。2017年までの4年間をかけ、国家予算の15%にあたる3610億ペソ(9025億円)を投じて、住宅再建やインフラ、産業、教育などの復興にあたるという。特に防災・減災に力を入れ、住宅の強度や安全な場所への移転などを行う。これからが本当の意味での復興への長い道のりが始まる。

CODEは、詳細な現地調査をもとに被災地の人々が「バヤニハン」(相互扶助の精神)を生かした住宅再建や漁業などの生業支援などを行う予定である。フィリピンの人たち自らが、復興の担い手になるよう少しでもエンパワーメントできればと思う。
(吉椿雅道)
posted by CODE at 10:09| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年12月19日

【フィリピン台風30号】救援ニュース No.24

フィリピンの台風被災地へのご支援ありがとうございます。
引き続き関連情報をお伝えしてまいります。
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フィリピン台風30号(Haiyan) 救援ニュース No.24
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「生業の再開が復興への鍵」

フィリピンを襲った台風は各島々に大きな被害をもたらした。CODEスタッフが視察に訪れたセブ島北部とパナイ島の東海岸では農業や漁業が盛んだが、この主要な収入源も台風によって甚大な被害を受けた。(パナイ
島北東部の町コンセプションでは町の全就業者のうち78%が農業もしくは漁業関連の仕事を行っている)

農業は主にココナッツ・バナナ・コーン・さとうきび・ライスなどを栽培しているが、特にココナッツとバナナは大きな被害を受けている。ココナッツの木については、完全に元通りに戻るまで5年〜7年の歳月が必要だと言われている。フィリピンは温かい気候のため年中お米を作ることが出来るが、パナイ島で農業を営むAlma Dinio(30代・女性)さんは「(お米の)収穫後に台風が来たから私は良かったが、収穫前に来てしまった農家もあり、どのくらいの金額の被害を受けたかもわからない」と話してくれた。漁業従事者の多くは持っていた船が全壊もしくは一部損壊してしまい、漁に出られない状態だという。パナイ島最大の港町で働くLeona Navarro(30代・女性)さんは「船を失くしてしまった人は漁師に代わる仕事がなく収入が無い」と話す。

今回の台風はもともと貧困の問題を抱えている地域により深刻な問題をもたらしている。収入が少なくなる、あるいはまったくなくなってしまう事によって、安価な住宅での生活を余儀なくされ、高潮被害を多く受けた地域や土砂災害の危険がある地域に住まざるを得ない状況だ。主要な産業である農業や漁業が大きな被害を受けていることは、その周辺の小規模な露天商など地域の経済にも大きく影響を及ぼしている。地域の復興を長い目で考えれば、生業(なりわい)の再建が必要になるだろう。
(頼政良太)

posted by CODE at 13:14| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年12月10日

【フィリピン台風30号】救援ニュース No.23

フィリピンの台風被災地へのご支援ありがとうございます。
引き続き関連情報をお伝えしてまいります。
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フィリピン台風30号(Haiyan) 救援ニュース No.23
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「台風Haiyan災害から1か月」

8日で台風Haiyan災害から1か月が過ぎた。甚大な被害を受けたレイテ島タクロバン市では、強風により屋根の吹き飛んだ教会でしめやかにミサが行われ、哀悼の祈りがささげられた。国民の93%がキリスト教徒(うち
83%がカトリック)ならではの風景である。

フィリピン国家災害対策本部による6日の発表では、死者は5786人、行方不明1779人であるという。また、UNOCHA(国連人道問題調整事務所)の報告では、現在、385か所の避難所に94310人が暮らしており、未だ300万人が食糧を必要としていて、山間部や小さな島々に届く物資はわずかであると言っている。セブやパナイの被災地を調査したスタッフも「バランガイの拠点まで物資が来ても、山間部の被災者たちは、それを取りにいく車もガソリンもない」と同様の報告している。また、WHO(世界保健機関)の報告では、子どもたちの深刻な栄養失調による危険性も指摘している。

タクロバンでは、キャッシュ・フォー・ワーク(※)で働く被災者によってガレキ撤去がだいぶ進み、路上で露天商を営む人たちの姿が現れ、落ち着きを取り戻し始めている。だが、多くの被災者は援助機関によって配られたトタンと木材を使った簡素な掘立小屋で暮らしている。

1か月を経て、今後、復旧から復興に向けた支援が求められるが、子どもたちなどの要援護者にとっては緊急状態が依然続いている。
(吉椿雅道)

※キャッシュ・フォー・ワーク(Cash for Work)…被災地等において、復旧・復興事業に被災者を雇用して賃金を支払うことで、その生活や地域経済の復興を支援すること。

posted by CODE at 11:26| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年12月04日

【フィリピン台風30号】救援ニュース No.22

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フィリピン台風30号(Haiyan) 救援ニュース No.22
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「フィリピン台風災害 被災地派遣報告会」開催!!!

 フィリピン台風災害被災地派遣報告会(主催:CODE)が、昨日12月3日(火)にこうべまちづくり会館(神戸市)で開催されました。神戸市内だけでなく、関西圏や東京や在日フィリピン人の方々など61名の方々にお越しいただきました。今回のフィリピン台風災害に多くの方々が心を痛め、関心を抱いておられるという事を強く感じる機会となりました。

 セブ島やパナイ島を訪れたスタッフの報告では、現地の人たちが「バヤニハン」という相互扶助の精神で互いに支え合いながら過酷な状況を乗り越えている様子や被災地では家屋再建の材料である竹が高騰していることや農漁業の再建の見通しが立たないことなどが報告されました。フィリピンの農漁村に長く横たわる貧困の問題も復興の遅れにつながっているという大きな課題も見えてきました。

 今後、CODEとしては今回のスタッフの現地調査をもとに被災者の声や被災地のニーズを大切にした家屋の再建や農漁業の生業支援などの復興支援プロジェクトを考えていきたいと思います。皆様からお預かりしている寄付金を最大限に生かせるよう努力していきたいと思います。プロジェクトが決まり次第、ご報告をさせていただきたいと思います。
 
 この報告会では、スタッフの現地報告に加え、ご協力いただいている団体の方々を紹介させて頂きましたが、この報告会に来られなかった個人・団体の方で寄付を頂いた皆様や翻訳などでCODEの活動を陰で支えていただいているボランティアの方々にも改めてお礼を申し上げます。ありがとうございます。

 フィリピンの全人口の14%が被災するという大災害を受けた被災地の復興にはまだまだ時間も資金も必要となります。今後とも引き続きご支援、ご協力のほどよろしくお願い致します。    

 (CODE海外災害援助市民センター事務局長 吉椿雅道)

報告会 写真
        ▲報告会のようす
posted by CODE at 17:02| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年11月30日

【フィリピン台風30号】救援ニュース No.21

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フィリピン台風30号(Haiyan) 救援ニュース ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「貧困と災害」

フィリピン中部の島々で猛威を振るった台風Haiyan。28日のフィリピン国家災害対策本部の発表では、死者5560人、行方不明1757人に上っている。年に20ほどの台風が来襲するフィリピンでも、これほどの犠牲者を出したことは少ない。1991年にレイテ島オルモック市を襲った台風に伴う記録的な豪雨が洪水を発生させ、約8000人(正確な数字は不明。5000〜6000とも言われる)が命を落とした。だが、この時の台風は決して今回のような大型のものではなく、洪水によって川の中州に住む貧困層の住民が多数亡くなった。これだけの大災害を引き起こした要因は、少数の大資本家によるココナッツやサトウキビなどプランテーション農園のために丘陵地帯の森林を伐採したことによると当時のフィリピンのメディアが報じている。

 今回、スタッフが訪れたセブ島北部の被災地は高級リゾート地もある一方で、貧しい人たちも多く暮らしているという。貧しい人たちが竹や木で自ら作った簡素な家屋は、この台風で跡形もなく吹き飛ばされている。また、そのような人たちの営む農業も収穫前で大きな被害を受けている。仕事を求めてセブの中心部へと出稼ぎに行く交通費さえも捻出できない人もいる。被害の甚大なレイテ島は貧困層が多い地域でで、バランガイ(地区、最小の行政単位)に届いた物資を取りにいく交通費や燃料さえもない被災者も少なくないという報道もある。また、レイテ島では多くの被災者がセブやマニラへと避難しているが、今もレイテ島に残っているのは、それさえできない貧しい人たちである。悲しいことに災害はいつも貧しい人たちを苦しめる。

近年、アジアでも経済成長が著しいフィリピンでは、富が極端に偏り、国民の1割にあたる1000万人以上が仕事を求め、海外に出稼ぎに出ており、人口の4割(約4000万人)が未だ1日2ドル以下で生活している。
(吉椿雅道)
posted by CODE at 08:51| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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