2014年02月24日

【フィリピン台風30号】救援プロジェクトが決定しました!

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フィリピン台風30号(Haiyan)救援プロジェクトが決定しました!
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2013年11月8日、フィリピン中部を襲った台風30号(アジア名:Haiyan 
フィリピン名:Yolanda)により、これまでに死者6,201名、行方不明者
110名、被災家屋約110万戸、被災者約1410万人がフィリピン政府から報
告されています。(1月28日現在)

当団体は発災3日後より、この台風災害に対し阪神・淡路大震災以降53回目
となる救援活動を開始しました。これまでに二度の現地派遣を行い、この度、
以下のような漁業支援プロジェクトを正式に決定しました。

(セブ島北部、バンタヤン島の漁業支援)

被災地の漁村では、多くの漁師が今回の台風による高潮や強風でボートに被害
を受け、出漁できない状態が現在も続いています。また家屋の再建やボートの
修理・購入に必要な費用を捻出しなければならない状況の中で、現金収入を得
る機会も非常に少なくなっています。

このプロジェクトでは、セブ島に拠点を置く現地NGOネットワークとともに、
被災した漁師たちに対してボートを提供します。これにより漁師たちは漁業を
再開でき、彼ら自身の手で生活再建することが可能になります。
また、漁業において漁師である男性を支え、網作りや魚の乾燥、取引、販売な
どを担っている女性の役割にも注目しました。フィリピンの女性は元気で非常
によく働く一方、農漁村での現金収入が少なく、その役割の重要性も認識され
ていません。さらに、ボートを失って漁に出ることができない男性のストレス
が女性に対しての暴力に発展することもあります。このプロジェクトはボート
提供による男性漁師の支援だけにとどまらず、女性の雇用機会を提供します。
これにより彼女らがコミュニティ内での立場を向上させることで、たくましい
フィリピン女性の本来の力が発揮されます。それが漁業コミュニティ全体の成
長につながります。

発災から3ヶ月を経た被災地では、いまだ多くの被災者は日々の生活すら困難な
状況です。今後、復興が進むにあたり、被災地では多くの支援が必要となります。
引き続きのご協力よろしくお願いいたします。

CODE海外災害援助市民センター
事務局長 吉椿雅道

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2014年02月10日

【フィリピン台風30号】救援ニュース No.34

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フィリピン台風30号(Haiyan) 救援ニュース No.34
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 吉椿と上野は2月8日に無事帰国しました。これから本格的なプロジェクト始動に向けて、今回の調査を整理して行きます。

 2人は2月6日には、ネグロス島のバランガイOld sagayを訪れました。この地域では、11月の台風30号(Haiyan)よりも2月1日に上陸した台風バシャンの被害が大きかったそうです。支援はロータリークラブやNGO、政府からも来ているが十分ではなく、食料などの支援も不安定だそうです。家の再建は行われたところもありますが、まだ大半は再建されていません。

 この地域のマングローブは、海岸線の人の住む地域よりも内陸側に植えられています。台風30号(Haiyan)の時は内陸側から強い風が吹きましたが、マングローブが強風から守ってくれたため、家やボートの被害は少なかったようです。しかし、台風バシャンは海側から強風が吹いたために、多くの家やボートが被害を受
けました。
マングローブは砂浜に植林しても根付かず波で流されてしまいます。また、砂浜にマングローブがあると船の出し入れに邪魔になるため、人が住んでいる砂浜沿いにはマングローブは少ないそうです。

 案内をしてくれたGenaro Cramen Jr.さんは、「一番の問題は砂浜が減ってきていること。海岸が浸食されていることにより、少し前とフィリピンの地図の形が変わってきているんではないか?」と語ってくれました。環境の問題も非常に大きな課題として住民たちに影響を及ぼしています。(頼政良太)
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2014年02月07日

【フィリピン台風30号】救援ニュース No.33

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フィリピン台風30号(Haiyan) 救援ニュース No.33
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 吉椿と上野の2名はネグロス島へ入りました。ネグロス島Manaplaという都市に到着し、知り合いからの紹介で連絡を取っていたTotoさんにお話を聞いています。

 通常、12月から1月までが雨季でまだ明けていないそうです。雨季は波風が激しいため漁が難しく、漁師は仕事ができない時期です。海岸では高潮の被害もあり、居住エリアのすぐ近くまで波が来ています。多くのバンブーハウスが強風によって被害を受けましたが、今は政府の支援によって修復・再建されているものもあります。ネグロス島には非常に多くのサトウキビ畑がありますが、被害は受けておらずサトウキビは台風に強いことが分かります。米は収穫前であったために被害を受けてしまいました。通常、米は年に3回、サトウキビは年に1回の収穫が出来ますが、Manaplaでは、あまり米は作られていないそうです。

 Manaplaのバランガイ・プンタサロンでは、人口4000人ほどでほとんどが漁師の仕事をしています。漁師たちは遠くの海に行く場合、3日間ほどかけて出ていくそうです。この地域では、幸いにも台風によって壊れたボートはないということでした。ただ、元々船を持っていない人が多く、オーナーから船を借りている人が多いそうです。レンタル料は収穫の中から高価なエビなどをオーナーに渡すことで支払になるので、収穫によってはオーナーの取り分が少ない場合やゼロになる場合もあります。

 今は、家の再建を進めるためにどうするかということで悩んでいます。雨季で漁に出る機会が少ないため金銭的に厳しい状況です。また、ボートを所有していれば毎日漁に出ることもできるしオーナーに収穫を渡さなくても良いので、ボートが必要だとおっしゃっていました。魚が獲れない→収入が無い→家を再建できない、という循環に陥っています。もともと貧困の問題を抱えており、ぎりぎりのラインで生活していた人たちのバランスが台風によって壊され、なかなか立ち直ることが出来なくなっているのが現状です。(頼政良太)
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2014年02月06日

【フィリピン台風30号】救援ニュース No.32

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フィリピン台風30号(Haiyan) 救援ニュース No.32
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 吉椿と上野は引き続き、セブ島の被災地を視察している。この日はセブ島北部のBOGOやSAN REMIGIOに向かいました。

 バランガイPolambatoは1000世帯、1800人(18歳以上)が住んでいて、バランガイは7つの地区(Sitio)に分かれています。この地区にもタクロバンほどではありませんが、高潮の被害がありました。高潮による人的被害はなかったのですが、ボートなどは守れず生活手段を失ってしまったそうです。また、ボートだけでなくフィッシュゲージと呼ばれる魚を捕まえる網が壊れてしまい、中にいた魚が逃げてしまったそうです。この地区では17人がボートや漁網を失い、66人のボートが損壊しています。
バンタヤン島の漁村のボート.JPG
▲バンタヤン島の漁村のボート

 フィリピンの地方では、女性や子どもが教育を受ける機会が少なく、DVや虐待などの問題も多いと言われています。彼ら彼女らがより高収入の仕事に就く機会が奪われている状態です。ABAG!のNGOはそのような女性や子供が、権利について学ぶ機会などを提供しています。

 SAN REMIGIOのバランガイ・ミーヤンは人口約1700人(子どもを含めると約3700人)で6つのSitioに別れています。漁師のほかにはココナッツを運ぶなどの仕事やトウモロコシを作っている農家の方もいます。女性はパンダンという植物の葉を使ったゴザを創る仕事をしていますが、台風後は付近のパンダンが被害を受けてなくなってしまい、購入しなければならなくなったため、ほとんどただ同然で利益が上がらない状態です。この地域では、ABAG!のNGOによって女性のグループが立ち上げられています。

 SAN REMIGIOのもう一つのバランガイ・Victoriaでは、漁が出来ないため建設現場でセメントを運ぶ仕事をして何とか生活している方もいます。女性の仕事は魚を売ることや子どもの世話など。漁師の仕事は1日100〜200ペソだが、台風以降は漁に出られないために収入がなくなってしまったそうです。
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▲バンタヤン島近海の漁の様子

 マニラのロータリークラブがマングローブの植林を行っており、今回の台風でもこのエリアは大きなマングローブの木が家を守ったと言われています。

 吉椿と上野の2名は5日からネグロス島へ移動し、活動をしています。そちらの様子も今後お届けしていこうと思います。(頼政良太)
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2014年02月05日

【フィリピン台風30号】救援ニュース No.31

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フィリピン台風30号(Haiyan) 救援ニュース No.31
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 吉椿と上野はセブ島の北に浮かぶバンタヤン島の被災地に入りました。
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▲バランガイPOOCの漁師たちと

 バランガイPOOCには729世帯が暮らし、その中にあるサンタロサ地区には120世帯、約1000人が暮らしています。この地区の住民のほとんどは漁師だそうですが50隻のボートが被害を受け、まだ修理がされていないボートも残っています。現在は20隻の船が必要だと住民は話しています。また、多くの住宅が強風によって吹き飛ばされ被害を受けています。
 住民たちは台風の後、30,000ペソを借りてローンで家の再建を行っているそうで、週に400ペソを返済しなくてはならず毎日漁に出ているそうです。再建は大工が行いますが、日当200ペソで2週間、合計2800ペソかかります。そういった状況なので、家の再建が出来ない人も多く、支援物資のテントで暮らしていますが、日中はテント内がかなり蒸し暑くなります。(※1ペソ=約2.3円)
 バンタヤン島自体はリゾート地ですが、このサンタロサ地区はその恩恵は受けていません。多くの経営者は島外の人で地元に雇用が生まれておらず、ホテルで使われる魚もこの地区のものは使われていません。いま最も生活手段のために必要なものは、ボートと漁網だと住民は訴えています。
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▲バンタヤン島近海の漁の様子

 バランガイOKOYのセンセイスカルラン地区では、Delfi Escarlan Jr.さんたちがお話をしてくださいました。OKOYは約300世帯、センセイスカルラン地区で約150世帯が暮らしており、ほとんどが漁師さんです。この地区ではすべてのボートが壊れてしまった状態で、住民は仕事が無く支援物資だけでなんとか生活をしています。Delfiさんたちは「ボートがあればまた漁師をしたい、それしかできない」とおっしゃっていました。海外のNGOが支援をしてくれているそうですが、材料だけの支援で作ることが出来ず、また数も7隻分しかなく十分には足りていないようです。
 今はお金がなく仕事もない状況なので、NGOが行っているガレキの片づけの仕事で何とかお金を稼いでおり、仕事が選べず悪循環に陥っています。
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▲壊れてしまったボート

バンタヤン島の船大工.JPG
▲バンタヤン島の船大工

 先日のレポートで紹介したABAG!のNGOたちは、住民たちとしっかりした信頼関係を築いており、こうしたNGOを通じることでよりきめ細やかな支援が十分に行えると思います。2人は今後もABAG!のNGOと共に活動現場の視察を行い、その後ネグロス島へ移動する予定です。(頼政良太)
posted by CODE at 15:23| フィリピン台風 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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